2014年10月24日金曜日

追っかけよう その五




 テシロノ頭の手前で南東に尾根が分かれる。同角ノ頭、大石山からユーシンへ下る。同角ノ頭は遠くからでも、其の尖った姿が見分けられる。多分丹沢で一番鋭く見える頂きだろう。とても小さいんだけどね。
 主稜線は北東へ続く。熊笹ノ峰(1523)小こうげ(変換不能 1288)、そして犬越路だ。此の間はアップダウンが多く鎖や梯子も有って、中々面白いし苦労もさせられる。前に書いた通りなので、何やってんだろう?
 気持ちの良い峠、犬越路から上り詰めれば大室山(1587,6)だ。どっしりした山で、大変見栄えが良い。其の代わり、中々頂上に着かない。あそこが頂きかと思うと違って、ガックリする事を繰り返す。唯、犬越路からはそんな思いは無しで行ける。嬉しい。
 蛭から大室山は、地図上で七時間五分だ。大した距離では無いのに、結構時間が掛かるのは、其れなりのアップダウンが有る所為だ。
 檜洞丸から大室山が、ハイライト其の三だ。如何にも縦走と言う爽快感や、樹林や熊笹や景色の見事さは、以上三カ所のハイライトに集約されて外には無い。残念だけど。でも、其れとは別の良さが、先には有るのだ。尤も、好みの問題も有る事は、否めない。
 大室山から東へ行けば鐘撞山を経て道志川だ。此処は登りに取ると苦労させられて、嫌になる。其れなのに、トレイルの諸君は駆け上るのだ。おいおい、膝を壊しても知らない
よ。私みたくなっちゃうからね。
 主稜線は西へ向かう。破風口へ下って加入道山(かにゅうどう 1418,4)へ登るのだ。此の間の黄葉は美しい。ブナ林が黄色く染まり、空気迄色付く気がする程なのだ。
 加入道から南下すると直ぐに白石峠だ。其の先は水晶沢ノ頭、シャガクチ丸(1191)を経てモロクボ沢ノ頭に至る。此処がジャンクションで、南東へ行くと畦ヶ丸から屏風岩山、そして権現山への山稜となる。
 (追っかけよう その六へ続く)

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