2014年4月24日木曜日

割とマイナー その四





 でも、木曽が頑張ってれば甲斐攻めは無かった。従って武田は滅びず、程無く本能寺の変で有る。木曽の馬鹿!!お前が裏切らなけりゃ……、休題じゃあ無かったですねえ。
 木曽殿越から比高370m程の登りに一時間半も掛けて、空木(うつき)岳(2727.2m)に着く。途中岩稜の階段状となり、其の一段が高くて結構苦労させられた、とは何かに書いた。木曽殿越に幕営のつもりが急遽予定変更、空木の登りに取り付いたので、余計辛く感じたのだろう。頂上に立った時は、フラフラになって居た。
 空木岳が中央のほぼ中央となる。大体からして、“うつきだけ”とは、何と素敵な山名なのだろう!名は体を表す、四の五の言うだけ野暮な良い山なのだ。
 冬の空木岳に登った話は前述だ。カメラが無限遠を出せなくなって居たのが残念だった。私以外人が入って居なかったのは(雪面の足跡は有った)、矢張りマイナーなんですなあ、中央は。山は一流なのに。
 北の様に深雪じゃ無かったので、単独でも登れた訳なんだが、寒さは北以上だっただろう、多分。南と同じで、フェーン現象のお蔭(?)なのだ。
 冬なのに、雷のど真ん中に入って霰が積もったり、カモシカに遠慮したりと、面白い思いをした冬山だった。
 空木岳から二時間一寸と南下すると、南駒ヶ岳(2841m)で有る。尚も二時間程南下すれば越百(こすも)山(2613,2m)だ。此れ又味わいの有る山名ですなあ。
 南駒と越百の間に、仙涯嶺へのジャンクションが有り、其の付近に危険のマークが付いて居る。確かに岩稜では有るが、危険は感じなかったので、行く方は安心して下さい。何せ高所恐怖症の私が言うんだから。
 (割とマイナー その五へ続く)

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