2013年8月11日日曜日

蝶々蝶々、菜の葉にとまれ♪ その五




 数人連れも有るが、見た限りでは単独行が多い。良い根性で有る。男(若い)も嫌がる山登りを、一人でもしてみんとてすなり。偉いと言っても良いだろう。偉い!!!
 色々な楽しみが山ほど有る中で、敢えて山を選ぶのだから、私なんざすっかり喜んで仕舞うのだ。
 しかも、冬山にも山女が進出を始めた。(と新聞に出て居た)最早立派な登山者だ。独特なスタイルも、市民権を得た様だ。こうなりゃあやがて、山女と言うカテゴリーも消えて行く、と言う事だろう。女性登山者と呼ばれて当たり前になって行くのだから。
 いや、既にそうなのだろう。古くからの女性登山者でさえ、一部の人は山女のスタイルを採用し始めて居る様なのだから。
 其の山女の貴女(もし居るならば)。ストイックが好きなのかい?自然が好きなのかい?ファッションなのかい?それとも何か辛い事でも有ったのかい?
 と言っても話し掛ける訳は無いし、居るな、と目のすみで見るだけなのだが、何度も書いてくどいだろうけど(くどいよ!)、山女の様な若い人(だけでは無くなったけど)が山に来るのは嬉しい。 若者が興味を持たない、或いは持てないものは、やがて廃れて行く。世の習いで有る。
 良くしたもので、伝統文化は何とか繋がって行く。若者が、寄席や歌舞伎や能に戻って行く。しかし、浪曲はどうだろう?演歌はどうだろう?新派大悲劇はどうだろう?
 登山者の中心が中高年では、やがて山小屋は経営困難になり、閉め(皆さんお年を召して、川を渡って行って仕舞うのだ)ざるを得ない。登山口への路線バスは、当然に廃止となる。登山道も荒れ果てて、掛けられた鎖は錆び、桟道は朽ち果てて落ち、巻き道は崩れ、山は行きたくても、中々行けない冒険の世界に戻っちまうのだ。
 ま、其の頃にはきっと私は生きて無いだろうから、構わないんだけど、決して嬉しい結末では無い。
 (蝶々蝶々、菜の葉にとまれ♪ その六へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

山小屋が閉鎖され、バスが廃路になり、鎖がさびて落ち、迂回路が崩れ、登山者がいなくなったら困ります。山女さんたち 頑張れ!!!

kenzaburou さんのコメント...

そうだそうだ、山女頑張れ、山女頑張れ!!!