2013年3月15日金曜日

ハイクへのお誘い その二十七





 弘法山への道は、文字通り公園で有る。両側は桜、従ってシーズンには凄い人出だそうだ。で、葉桜になったらアジサイ、其れもでかいでかいアジサイが満開なのだ。其れは去年妻と見ておいたので、間違い無い。
 公園の様で、とても山の中とは思えないのだが、目を転ずれば、矢張り低いとは言え山の中、斯う言う展望で有った。



 左後方を見れば、塔ヶ岳が見える。もっと日が当たってれば、白く輝いて居ただろうに。


 
 下りきると、斯う言う分岐となる。



 此処は勿論、右の登りに入る。左へ下ると蓑毛へ行かされますぞ。だらだら登ると弘法山に着く。権現山から僅か十五分の道のりだ。
 山頂の鐘は、長らく時を衝いて地元の人に親しまれて居た、と有る。正午や夕暮れには此の鐘が、秦野盆地東部に響いたのだろう。



 弘法山はやや狭い。それでも幾つかベンチが有るし、トイレも有る。2パーティが休んで居た。
 道標は色々書いて有るが、此の先も統一性は無い。だに依って、吾妻山もしくは鶴巻(或いは鶴巻温泉(或いは鶴巻温泉駅))を目指せば間違えっこ無いので、お忘れ無く。但し、吾妻山を越えたら、吾妻山方面へ向かわない様に。え、分かり切って居るって?失礼しました。
 弘法山を去ると、やっと里山らしくなる。
 下って行くと、あらら、自動車道になっちまって、自動販売機迄有るのだ。直ぐに分岐となる。ほらね、分かり難い標識でしょう。当然鶴巻に向かうのだけど。


 
一体どうして、道標を統一しないんだろう?ま、分かり易い道だからなんだけど、迷っちまったらどうすんの?え、里に下りるだけだて?そりゃそうだね、迷い放題です。
 直進すると、直ぐに舗装道路は終わる。右側のミカン畑への道の様だ。よし、シーズンにやって来てミカンを、なぞと不心得を起こさぬ様にして下さい。
 後は、アップダウンを繰り返しての里山漫歩となる。植林だったり疎林だったり、気分の良い散歩道だ。天気が良ければ、前後にパーティが続くだろう。


 
 突然蕎麦屋の看板が現れる。此れは目立つ。思わずニヤリとさせられる趣向で有る。宣伝じゃ無いですよ、一銭も貰って無いですからね。唯、あたしは斯う言うのが割と好きなので、取り上げたのです。
 蕎麦屋の看板を過ぎると、閑話八十八で書いた吾妻山で有る。(続)

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