2013年3月11日月曜日

閑話 その九十九





 例に依って、花立を越えたら雪と氷の世界だ。一月前の深い雪は消えたが、適度な(?)雪と氷と氷の上の雪だ。いずれにしても良く滑る。でも、登るには苦労は無い。其れが前回との大きな違いだ。
 下りはどうだって?勿論ツルツルスッテーンに決まって居る。フッフッフ、前回に懲りて、今回はストックを持って居るのだ。此れが物を言うので有る。
 塔の頂上は滅茶苦茶寒いのはアタボウで、景色も白一色で淋しいの。其の寒い雪の上で、若者はバーナーで何やら煮て居る。若いーって素晴らしい~♪
 更に丹澤山へ向かう道には、立派なトレースが有った。其処へ踏み込んで行ったのは、あたしの居る間は、単独行の男性一人のみだ。




 外の皆さんは、殆どが大倉尾根ピストンの様で有る。下手に雪と氷に苦労したく無いって事だろう。あたしも靴のテストだしぃ。。。。
 手袋を嵌め、ストックを伸ばして下山に掛かる。アイゼンはどうしたって?着けない。ストックが有る(きっぱり)。
 愚かな行為で有る。楽で安全な装備を持参してるのに拒否する。一種の病気ですなあ。今回は氷込みなので、ほぼ全員がアイゼン着装だ。ほぼを付けたのは、あたしの見て無い人が、アイゼン無しかも知れないからだ。
 で、ストックのお蔭で転ばずには済みました。でも、氷に乗ると(しょっちゅうなんだけどね)カラカラと靴が滑り、オットットとバランスを取って苦笑する。だったらアイゼンを着けた方が、おっかなびっくり下るよりよっぽど理に適って居ると思える。
 花立を越えて少々下る迄は、そんな塩梅だった。たまに土が出ててもうっかり靴を置いてはいけない。カチカチツルツルに凍って居て、靴はすっと滑らされる。
 花立山荘を越えりゃあもう大丈夫、凍って居ても、靴をすっと滑らす迄のパワーは無い。唯ガチガチ凍ってるだけ。それでも無造作には下れない。慎重に下って居たら、横を同年代の男性がアイゼンで氷を蹴立てて下って行く。凄いパワーだなあ、と見送った。
 時期が時期だから、比較的若い人が多かった。勿論、あたしよっか先輩も大勢居た。先輩も達者なのは前述の通り。平均年齢は山勘で、四十九歳。根拠は?だから山勘だよ!
 四代目の登山靴は、OKでした。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

新しい4代目の山靴、足にあっていて、良かったですねー。それにしても、平均年齢49歳とは、、、20代の若い人たちは、この時期、何をして楽しんでいるのでしょうね。

kenzaburou さんのコメント...

幸いにも四代目とは気が合いそうです。
二十代も居る事は居るんですが、少ないのが問題ですよねえ。