2012年3月11日日曜日

一寸と嬉しい その二


 ○ゴミを拾って居る人

 空木岳で、煙草の吸殻を棄てたと誤解されたのは前述だが、誤解は当然で、あたしの根性が悪い。撤収の時片付ければ良いさ、では無く、テントを張る時に片付ければ良かったのだ。現に其処に有るんだし。
 あたしゃあ結局、人のゴミは人の所為、あ
たしは善意で片付ける、とても偉い奴だと自分を思って居た訳だ。
 処が世の中には、本当に頭の下がる人が居
るもので、何気無く小さなゴミ(飴の袋みたいな小さな物)を拾ってポケットに入れる。或いは、ボランティアでゴミを拾い乍ら登って来る諸君。貴方達に出会えるのは幸せです。

 ○勝手に情報をくれる人

 あたしは、前述の通り、山に入ると結構お節介な人間に変わる。やけにヤジ馬にもなる。と言う事は、普段はそんな事は無いと言う訳で、説明すれば内面が外面より良い、割と少数派になる様だ(誰だ、笑ってるのは!)。
 分かり易く言おう。地上ではブスーッ(除
く我が家)として上司の受けも、同僚の受けも悪い。結果、うだつが上がらない(死語なので説明する。出世しないって事)けど、山に入ると他人を横目で観察して喜んで居る。
 上には上が有るもんだ。あたしが小屋で煙
草を吸って居ると、「明日は××かい?」と聞いて来る。あたしは其処迄は踏み込まないが、彼は違う。「そうだけど」と答えると、だーっと情報を流してくれる。
 役に立つ事も有るし、先刻ご承知の事も有
る。でも、其の気持ちが嬉しい。煩い時も有るけど、トイレに行っちまえば良いのさ。

 ○去年の北穂高の登りの様に、ステップを切ってくれたり、方法を考えてくれた方々

 去年(平成二十三年五月の山の報告を参照して下さい)は本当にお世話になりました。
 一寸と嬉しいなんてもんじゃ無く、本当に
感謝です!
 山も里もそうなんだろうが、結局相手の身
になって考え行動する、此れが基本なんでしょう。出来そうで中々難しいもんなんです。粋に、サラっとやってのけたいですなあ。

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