2011年11月6日日曜日

山の報告です その二十二


 先ずもって、山の報告って程のもんじゃ無い内容なので、お詫び申し上げて置きます。
 閑話七十二で一ノ沢をトチ狂って小沢に入
って、蛭に食われて来たと書いた。昨日Yと其の一ノ沢を詰めて、ふしだら千万にも大倉高原で幕営、今朝十時過ぎに帰宅したのだ。
 幕営なので有る程度の荷物は有る。一ノ沢
に入り、堰堤を幾つか越し、小滝と滑を行くと小さな窯を持った小滝、あたしは腿迄漬かって滝に取っ付きシャワークライム、Yは靴に水が入るのを嫌って巻きに入った。と、先ははコンクリートの壁にトンネル状の水路。林道が有ったのだ。仕方無く林道に這い登る。
 又沢に降り二股、左が本流なのだが、滝がつるりとして居て、巻きに掛かるが、巧く巻
けずやばいザラザラを登るのみ。どう見ても左又へ下るの一手、20mのサブザイルを使えば良いと決め、左又へ降りられた。後は気持ちの良い沢登り。
 一ヶ所サブザイル使用、空身で登って荷物を引き上げ、Yも引き上げる。どんどん登る
と詰め上げ寸前、岩に土が被ってる場所、最悪の登りとなり、此処でもサブザイル使用。
 で、結局泥まみれの姿で稜線。いやー、怖かったけど面白かった。あたしの決まり文句
「いやー、アドベンチャーだなあ!」が出た。
 普通は下山して帰京だが、こちとらそんな
真面目じゃ無い。大倉高原で幕営、山(?)の一夜を楽しみ、飲む。テントは外に三張、皆さん若い衆だったが、同好の諸君と見た。
 テント場の係員は暗くなって現れ、名簿記
入、下山先はO屋と書いた。Yは酔ってんでとか言い訳して居たが、事実を書いたのみ。
 思いっきりのんびりし、夜雨音を聞き乍ら夜中の宴会、今朝ゆったりと下ると、う、う、
O屋が未だ開いてない、どうしてくれるんだ。仕方無くD屋で一杯飲んだが、バスに乗る頃O屋に明かりがついた。
 膝は、お蔭様で何とか保ちました。写真は今朝の、霧の大倉です。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

カエデの葉が まだ落ちずに、ついているのですね。良い写真ですね。
すてきにアドベンチャーな休日を過ごされましたね。うらやましいです。怪我もせず、ちゃんと生きて帰ってこられて良かったです。台風や洪水で沢登りは 地形も状況も変わるので、とっても危険ですねー。もう冬山の寒さでしょうが、沢登り まだ冬の間でもできるのですか?

kenzaburou さんのコメント...

本当に、怪我もせず生きて帰れるのが最高です。

それが異様に暖かかったのです。もっとも、バス停へ僅か30分と言う、里の一寸と上の幕営なのでは有りますが。

冬はアイスクライムの諸君しか、沢には入らないと思います。