2010年11月17日水曜日

柄でも無い事 その二十五



 実はあたしゃあ和服が似合う(と思って居る)。
 へっへっへ、自分で書いてて恥ずかしい(汗)。でも此処は柄でも無い章なんだから、ピッタリ看板には合ってんです。
 浴衣で歩く事も、たまにゃあ有る。粋なんだ、此れがさ、あ、何て事をシャーシャーと書いてんだ(汗又汗)。
 理由は簡単なんで、和服ってえのは日本人の体型に合わせて造り上げられた物なんだから、あたしは典型的日本人の体型って事だ。
 詰まり、胴長短足。全く其の通りなんで、否定をする気も無いし、必要も無い。
 胴長短足なら全ての人が、和服(或いは浴衣)が似合うって訳では無い。
 此れは和服に限った話では無いのでは?どんな高級な服(俗に言う洋服)を着て居ても様(さま)に成る成らないは、有る筈だ。いや、絶対に有るに決まって居る。
 ヨーロッパ人からアメリカ人を見れば、そうだろう。アメリカ人からニュージーランド人を見れば、又そうだろう。詰まり、文化の深さなんですなあ。
 で、あたしが和服が似合うってえのは、着こなすって事で、暑い時は袖をまくって裾をからげるのだが、皆さん、そんな事を知らない。大体帯を腰骨で巻いてる人も少ない。バカボンみたく、ウエストに巻いて居る。何だそりゃあ、浴衣を知らないのかい?
 馬鹿利口と関係無い。文化の問題だ。
 自国の文化伝統を伝えるのが、大人の役割なのだが、大人が文化伝統を失って居る。従って、後には伝わらない。
 大体、粋って感覚が無くなってきた。代わりとしてクールが近いかな。
 いや、粋とクールは矢張り違う。濃さが違う。文化の無いアメリカに影響を受ける事が大なのだが、一寸と立ち止まって考えて見よう。え、立ち止まってる暇も無い?そんなんじゃ駄目だ!
 忙しい世の中になった。何時頃からだろう?誰でも、何時でも、忙しがって居る。携帯の普及と共にか、もう一寸と前からか、いずれにせよ、良い傾向とは思えない。全体で仕上げる仕事が増えて居る訳でも無さそうだし。
 忙しいとは心偏に滅びると書く。余り忙しがって居ると、知らぬ間に心が滅びるって事でしょう。
 何の話だか、分からなくなっちまった。例に依って何時も事だ。何を語りたかったか忘れちまうのだ。椿沢のMもそうだった。多分今もそうだろう。
 浴衣が似合うだの、粋だのって、のっけから人を驚かしてどうしようってんだ、一体。
 詰まり、そのお、普段作業着で臆面も無く電車で通勤し、一見して分かる現場(げんじょう)作業員としては、違う姿も有るんだぞ、と言いたかったんでしょう、多分。
 我乍ら、そう思うと哀れですなあ、はっはっはっは(涙)。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

写真の和服の柄が、とっても凝っていて、洒落た柄ですね。紺と白のコントラストの鮮やかさが目を瞠らせるようです。素敵です。浴衣に桐の下駄ですか。息子さんに是非 素敵な姿を 継承させてください。
こちらで 日本から来て資格を取ろうとしている若い看護士たちを お世話していますが けなげなことに彼女達20代後半から30代始めのころの子なのに、ほとんどの子が浴衣を 日本から持ってきていることです。日本を代表して文化を紹介する気構えで来ているのですね。それでオージー男をひっかけるつもりで居るかどうかに関わらず 浴衣を持ってくるということが 可愛いでしょう?

kenzaburou さんのコメント...

同感です。
浴衣だって、立派な文化です。異国に持って行く彼女達は、可愛いし健気ですなあ。