2024年1月20日土曜日

閑話 その四百三十七

 


 一昨日高取山へ登った。予報では曇りだったのでカメラは持たなかったが、晴れた。上の写真は去年の暮れのものです。

 少々急いで見た。暮れに登った時には筋肉に負荷を感じたので、こりゃあいかんと思った訳だ。はーはー言いつつ頂上に立ったが、大分参った感じ、いかんですなあ。

 高取山は最初と二番目の下り以外はとても歩き易いルートだと、大山に行ったから良く分かった。始めの頃の下りは慎重に下らされるが、他の下りは走れる。危なくない。トレイルの諸君が多いのも当然だ。

 それでも細かいアップダウンが続くので、後半は筋肉が辛くなる。それでも頑張って、これなら二時間二十分で歩き通せるかと思いきや、二時間二十五分掛かった。五年前なら二時間十五分だっただろうに。後期高齢者ともなれば、どうしてもこうなっちまうのだ。塔だって五年前なら五時間でピストンできたのに、最近は五時間二十分である。一生懸命歩いてるのにねえ。

 トレイルの若者と擦れ違ったが、半袖半ズボン姿である。他の多くは中高年だが、バッチリ着込んでいる。若いと寒さをも吹き飛ばすのだ。歳取ると寒さが身に染みてのお。

 最初の頃の下りも、五年前ならポケットに手を突っ込んで余裕で下った。今はバランスが悪くなった上に踏ん張りが効かなくなった為に、木に掴まりつつ下る。情けない有様だがそれが現在の本当の姿だ。それを再確認できるだけでも結構な事だろう。

 中高年の遭難の多くは、自分の衰えを自覚する事もなく、昔の感覚で山に向かってダメになるケースではないのかと思っている。自分の記憶と実際は偉く異なるのだ。うん、これは山だけではないですな、広く一般に当てはまるのではないか。

 って訳で、リハで散々登った山ですら己の衰えを感じさせられたって話でした。

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