2024年1月17日水曜日

閑話番外 その百五十一


  次女が途轍もない晴れ女だと書いた。去年の暮に中央アルプス中央に鎮座まします空木岳に行った時はそうは行かなかった。仲間と二人だったので土日に限定されていたので、曇りかガスの予報だったのだが出掛けた。上の写真は好日山荘さんのものを無断拝借です、済みません。

 冬の空木岳は入山者が少ない。一寸とヤバい大地獄・小地獄があるので、雪の状態に依っては難度が上がるのだ。鎖は埋まるしトラバースはあるしで、厄介なの。

 結局池山の避難小屋あたりで先行者が引き返して来て「ラッセルが酷いので駄目だ」との事で、それじゃあ無理だと引き返した。その判断は正解である。先行者の行った所迄は行っても、結局引き返すのだから。

 先週次女は「リベンジだ」と単独で空木へ出掛けた。天気はバッチリ、晴れ女の面目躍如である。ただ二月の空木である、まず人は入らないだろう。軽いラッセルを続け問題のトラバース地点に着いたらしい。らしいと言うのは本人から詳しく聞いていないから。

 トレースのない急なトラバースで、こりゃいかんと思った様だ。無理もない、相当の高度がある筈だ。普通冬は直登するのだが、それも無闇と急で雪は頼りにならず、岩にアイゼンを引っ掛けての登りなのでお勧めできるもんじゃあない。次女はそこで引き返して帰京した。賢明な判断だった。

 昔々あたしが冬に行った時は正月だったので、他に一パーティが入っていてトレースがあった。従って難所も何て事なく通過できたが、トレースがなければ始末に困っただろう。

 次女は二度続けて空木に失敗した。それが何さ、あたしなんざ三年続けて上河内岳に失敗して、とうとう頂上を踏めてないんだから(夏には踏んでる)。

 晴れ女でも冬の空木岳は手強いのですなあ。正月なら何とかなったかも知れない。冬はメジャーな山に行くの一手です。今度来た時、次女から様子を確り聞くとしましょう。

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