2024年1月14日日曜日

クソ面倒な話 その百三

 


 平凡社の「地球はもう温暖化していない」を読んだ。著者は深井有氏、地球物理学者で教鞭は取っていないが理学博士である。残念なのは八年前の本で、一寸と古い事。科学的には八年なんて関係ないが別の面でね。

 地球科学的に見るとCo2は大切な資源であり、化石燃料を使わない事は後世にCo2を遺産として残す為に、有意義である。何か発想が意表を突き過ぎて驚く。

 現代は氷河期と氷河期の間の氷間期にあり、その中で凸凹するが、寒さ(小氷河期)へ向かう処である。前回の小氷河期は、欧州では十七世紀の危機、日本では度重なる飢饉を発生させた。小氷河期へ向かう兆候が多数報告されているのにCo2削減なぞとは自殺行為だ。

 深井氏は人間の経済活動に依るCo2も温度上昇に関わるとする。そこがあたしと意見が違う。馬鹿!アホ!お前如き素人が何寝言こいてんだ! とお叱りを受けるでしょうなあ。

 深井氏はCo2濃度が上がる、或いは温度が上昇する、それの何が悪いのかと仰せである。恐竜が一万年も栄えたのは、Co2濃度が今の二倍で温度もずっと高かったからだ。植物がハイピッチで成長するから、巨大な恐竜が存在し得たのだ。Co2濃度が上がり気温も上がるのは良い事だ。さもなくば人類の多くは飢えて死ぬしかない。

 今迄地球の温度は変化を繰り返して来た。気温とCo2濃度の関係はあるが、言われている様にCo2が増えて温度が上がったのではなく、気温が上がった為に海中のCo2が空中に放出されたと言う事だ。気温上昇の後からCo2増加現象が起きている。気温変化の主因は太陽活動にある。

 地球温暖化は国際機関LPCCが科学的根拠を無視して造り出した。Co2増加は何の問題も起こさない。科学的問題ではなく政治的問題にしてしまった。併し、世界がその誤りに気付き始めている。そう、ここが古い本の残念な処です。実際は非化学が科学を無視して増々独走しているのです。

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