「進撃の巨人」の最終話が放映された。夜中なので、あたしは翌日にアップされたネットフリックスで見た。アニメ放映開始から十年の時を経て完結した訳だ。
長い長い作品がやっと終わった。何度かこの愚ログでも取り上げて感嘆したが、日本の代表的作品になる事は間違いないだろう。長く重く複雑怪奇、スケールの大きさは三国志並みと言っても言い過ぎではなかろう。
敵対する全人類を皆殺しにしようと動き出したエレンを、ほぼ恋人のミカサが殺して暴走を止める。ネタバレじゃんか! いやいや、ネタバレなんて何でもないって。ネタバレしてからも何度か見直さなければ意味が理解できないのだからね。それはお前だけだと言われれば、いや、年寄りは絶対にそうだと答えよう。若者だって一回じゃ怪しいもんだ。
詳しい理屈が分からないと分からないかと言うと、そうではない。分からないなりに物語について行ってしまう。良く分かんないけどこれからどうなんだ、と言う事だ。作者が非凡だとこうなるんですなあ。
終盤ではほろりとさせられた。過去現在未来が同時に存在する”道”の働きで話は前後左右しつつ進む。それが煩くないのは流石だ。煩いどころかそれが効果を上げているのだ。
グロいシーンが多いのが欠点とも言えるが、お子様には決して理解できない話だろうから「これで良いのだ」。だから夜中の放映だったのだから。
ユーチューブにはどっさりと解説動画が上がっている。それだけ理解し辛い部分が多いのだ。解説を聞けば、成程と納得できる。あの解説してる諸君も大したものだ。自分なりに謎を解き、過去の不明な台詞と今を結んで行く。高度なマニアだと絶賛するばかりだ。
人間賛歌では決してないが人間賛歌でもある。ブラックな作品だがブラック一色でもない。是非一度ご覧になる事をお勧めします。
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