2023年8月27日日曜日

休題 その四百八十六

 

 一昨日より福島第一発電所の処理水放出がやっと始まったのは、凄く遅くはあるがめでたい! 冷却汚染水をどうするとも決めずにでかいタンクに溜め続けて、千個以上になってしまったのだ。やがて福島県をタンクで埋め尽くすつもりだったのけえ?

 放射性物質はALPSと言う装置で除去できるのだが、トリチウムだけは除去できない。何故なればトリチウムは水だから。海にも川にも水道にもあたしの体内にもある。従って大量でなければ無害である。

 溜まった汚染水をALPSで処理し、処理水を海水で希釈して海に放出する。国際機関からも問題なしと判定された。問題は風評被害のみである。福島の魚は汚染されてるんじゃないか、と言うあれである。為に福島漁連は反対している。無理からぬが、漁連が反対すればメディアが取り上げ、風評被害を生む。笑えないパラドックスですなあ。

 シナは絶対許せないと息まき、日本産海産物と海産加工品を輸入禁止にした。自分は日本の何倍ものトリチウムを放出してる癖にだ。政治的理由でいちゃもんをつけるのは常の事。

 問題は国内に訳の分からん輩が多過ぎる事だ。メディアは不安がる声を拾っては不安を煽る。世界的水準で問題がない事は言わず(ほんの少しは言ってるかも)不安ばかりを言うのは、自らが風評被害を生んでいるのだ。

 一部野党も安全と安心は違うなぞとのたもうて、汚染水と迄言い募る。風評被害を必死に撒き散らしているが、あれは福島県が憎いのだろうか。「やーい、エンガチョ!」と叫ぶいじめっ子と何の変わりもなく見える。

 それに踊らされる科学的考察のできない人間の多さにも驚く。アンケートでは辛うじて過半数が処理水放出に賛成だが、半数近くが反対してる訳だ。水道水よりきつい基準を満たしているのにだ。科学より情緒を重んじる、旧帝国陸軍の様な発想に呆れてます。

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