2023年8月18日金曜日

閑話 その四百十七


  夏になってから毎日、遭難のネット記事を見ない日はない。北海道から九州迄、地域は全国に及ぶが、北アルプスと富士山が群を抜いて多い。亡くなった方が少ない(件数と比べて)のが救いだ。顛倒、滑落は勿論多いが、疲労で動けなくなった、も多い。

 疲労で動けなくなった、で救助要請って何なんだ?それでも登山者か! と怒っても駄目なの、その多くは勢いで登る観光客、富士山は特にそうです。

 現在は任意の入山料千円、人が押し寄せて山小屋満杯、泊まれなかった諸君は夜通し登る別称”弾丸登山”を挙行、結果動けなくなるって事らしい。依って外国人も結構動けなくなっている。

 富士山は、誰でも~登れる~♪の山ではない。夏だって一たび荒れれば大量遭難の危険をはらんでいる。決して観光地の延長ではない。しかしそうなってしまった。人が多過ぎて環境汚染もひどい。

 たった千円の入山料が任意なのは、富士山が自然物の為入場料を取れない法律だからだ。では、富士山特別法でも造って入山料を取れば宜しかろう。入山制限をしたい、環境も整備したいなら、一万円の入山料徴収じゃ! いや、二万円でも良いかな。それでも登りたい人は登る。高いなあ、と思う人は登らない。

 ネットでも賛否両論だが、あたしは現実派なので入山料絶対賛成である。反対してる諸君の様に、救助のヘリや人を出している静岡県と山梨県の負担を知らん顔できない。救助者の殆どが他県や他国の人間だよ。

 北アルプスは顛倒、滑落が殆どだ。詰まり体力が落ちている。年齢も六十代七十代が多い。昔はぴょんぴょん歩けただろうが、歳と共に歩けなくなる。自分を見ていると良く分かる。あたしは嫌でも自覚させられて来たが、気付かないで登る人も勿論いるでしょう。そして滑落。気の毒だし恐ろしいです。

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