2023年6月13日火曜日

休題 その四百七十八

 


 この夏、期間限定で細田守監督のアニメ「時をかける少女」と「サマーウオーズ」が上映されるそうだ。「時をかける少女」は長男に勧められて見て結構面白いと感じたが、「サマーウオーズ」は見てなかったのでDVDを借りて来て見た。町田のツタヤが未だ潰れていなくて良かった。もう潰れそうだけどね。

 仮想空間に於けるAIとアバターとして登場する人間の戦いと言っても意味は通じないか。仮想空間で総てが繋がる世界で、暴走するAIが機能を滅茶苦茶にする結果、実社会も大混乱に陥り、其処へ信州上田の旧家一族と主人公の少年が乗り込み(その時の仮の姿がアバター)AIを倒して目出度いって話。

 状況は分からなくても構わない。妻も状況についてはチンプンカンプン、説明しても無駄だったw 上田の旧家の大家族と、そこに混じった少年、旧家のボスの大婆さん、はぐれ者のAI技術者、彼は大爺さんの妾の子。と言った人物構成が面白いし、懐かしい。

 絵への拘りは「鬼滅の刃」や新海誠程ではないが(あたしなんぞが偉そうにねw)、立派に綺麗だ。バトルシーンはどうでも良い感じで、旧家の人間達に主眼が置かれている様だ。

 まあまあ面白い作品である。インパクトは弱く感じるが、「進撃の巨人」じゃないのだからこんな処で宜しかろう。「進撃の巨人」はインパクトが強過ぎて疲れる。

 十四年前の映画だ。スマホは出始めだったのだろう、映画上では多分一人しか使ってなかった。それなのに斬新なインターネット世界が構築されていた訳だ。その設定と昔の儘の信州上田の世界の共存は楽しい。何せ屋敷は戦国時代を思わせる造りなのだ。

 細田守監督は全く知らないが、あたしが知らないだけで日本を代表するアニメ監督の一人だと言う。一寸と古い現実社会の描写力はなかなかのものだ(又あたし如きがw)。宜しければこの夏御覧になっては如何ですか。失敗した、とは思わないでしょう、多分。

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