休題 その四百六十九

 

　コラボの監査結果が出て、その内容のひどさにネットは大騒ぎだが、相変わらずマスコミはスルーかコラボ擁護の有様らしい。らしい、と言うのはテレビを観ないからです。

　都の委託事業の妥当性を都が監査するのだから、真面目な結果ではないのは素人でも分かる。でも、余りのザル、やる気のなさに皆さん唖然として怒った訳だ。外部の厳しい監査が妥当だろうが、法律自体がザルだ。

　都の委託過程も曖昧、二千六百万円の資金の根拠も不明、唯丸投げして請求されれば金は出すとのスタンスは見え見えだ。請求の内容は問わない。自分の金じゃないからだ。

　監査で不正、或いは不当と結論付けたら都の落ち度になる。あ、素人考えですよ。でも、そういう事でしょう。従って無理やりにでも妥当であると結論付けざるを得ないのだろう。

　東京都さんよ、領収書を見せてくれなかったので不当とは判断できない、改善は指導したってバカな言い訳はよそうよ。じゃああたしが領収書なしの経費を計上しても、指導だけで見逃してくれるのかい？　そんなこたあありっこない！　だから皆んな怒ってんだよ。

　マスコミがスルーする訳を色々と分析する人がいるが、あたしは政権に打撃がないからだと思っている。政権に打撃があると見れば真実なんぞは放っといて、印象操作を繰り返して、事実がなくとも「疑惑は深まった」とのたまい、何時迄も引っ張ったのがマスコミだ。今回の金額はコラボ以外の三つの団体を合わせれば、モリカケ処じゃないぞ。

　今回の件で再認識したのはメディアの強力さだ。ネットが力を得たと言っても、メディアの一割にも及ばない。コラボ問題なんて誰も知らない、と言っても過言ではない。ネットの利用者は凄く増えたが、政治問題に来る人は極く一部なのだ。多くは娯楽系のユーザーなのだ。だから社会問題にならない。意識を確り持たないと税金は良い様に使われ放題なのにねえ。