2023年2月22日水曜日

閑話番外 その百四十一

 


 三日前に次女が泊まりに来た。翌朝塔に登ると言う。最近は登りに二時間一寸となので午前中には大倉へ下れる。年中山へ行ってるだけあって、偉く速い。往年のあたしを見る様である。

 その時に焼岳はどうだったかと聞いた。矢張り中の湯から登ったのだが、それが飛んでもない事になっていた。

 中の湯は一杯だったので平湯に泊まって、朝のバスで中の湯へ行ったそうな。バスの時間が早くなくて宿で聞くと「皆さん充分時間はある様です」との返事だった。そうかと思ってバスに乗ると中高年が中心、何と元気な人達だと驚いたそうだ。

 中の湯で皆さん降りてぞろぞろと釜トンネルへ入って行く。次女と友達(今回は二人で行った)も釜トンへ入って行った。バカですなあ、あたしの娘だけの事はある。焼岳は真っすぐ登って行くんだろうが!

 そう言う事です。ぞろぞろと行く皆さんは冬の上高地散策なのだ。流石に気付いたらしいが出口寸前だったのが間抜けだ。慌てて引き返して焼山目指して登ったが、森林限界を越えた付近でタイムオーバー、涙を呑んで引き返したと言う顛末。

 「思い込みに負けた」と本人の談だが、焼岳に行くより上高地へ行く人の方が多いのは当然だろう。前に書いた”冬の上高地はベテランの世界”なんざ大昔話なのだ。

 上の写真は冬の上高地への行き方を案内している記事から拝借した釜トン内部。昔の素掘りとは違って立派なトンネルだ。うーん、冬の上高地で散策、何と贅沢な散歩だろうか。そりゃあ中高年も喜んで行くに決まってる。ずーっと楽になったし。

 既述だが、あたしが冬の上高地に行ったのは西穂を失敗した帰りの一回だけ。前日の悪天候とは一転した快晴日でした。雪の平原で幕営したが、きっと違反だったんでしょうねw

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