2023年2月10日金曜日

閑話 その三百九十五


  先日次女が焼岳に登った。帰りに連絡があって松本から帰りつつあるとの事。え、上高地から下ったのかと驚いて調べたら、中の湯から登れるので納得。

 何せ焼岳は登った事がないし、上高地から登るルートしか知らなかったもんで。時代は変わるんですなあ。上の写真は貰い物、焼岳から見た穂高です。

 今は中の湯迄タクシーで入れるのだそうで、昔々の化石人間のあたしは沢渡(さわんど)から歩くので偉く大変だと言う刷り込みが今だに解けない。だって、雪の林道を一時間以上も登って中の湯ですぞ。

 上高地に行くには中の湯から釜トンネルを登って(そう、真っ暗な中を登るの)やっと上高地の一角に辿り着いて、雪道を更に進んでやっと大正池が現れる。その向こうに焼岳が真っ白く見えるのだ。

 今は冬の上高地は結構人が入っている様だ。釜トンネルの入り口迄車で入れるのだから楽ちんなもんだ。それで夢の様な世界に入れるのだから人気も出る。

 冬の上高地はベテランの世界だ、釜トンの出口は雪崩が多いから気をつけろ、何て言われてたのは遥か昔になりました。

 冬山でさえ、誰でも~登れる~♪の世界になったのは目出度いが、アブローチが楽になっても冬山は冬山だ。今年になってから何件もスキーヤー(及びボーダー)の事故があった。スキー場ではなくその外を滑るバックカントリーの事故である。登山の一形態と言っても良いだろう。毎年百件からの事故があり、二人から七人の死亡者が出ている。

 登山でも事故が起きるだろう。昔と違うのは地域予報が正確になった事だ。夜行日帰りならまず外すまい。縦走の場合は、予報が変わってしまうかも知れない。そして手の打ちようのない雪崩が控えている。雪崩だけは運任せとしか言い様がありません。

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