2023年1月17日火曜日

休題 その四百六十


  宇宙旅行には憧れと夢がある。一般人でも近宇宙に旅行できる時代になった、費用はとても掛かるんだけけど。

 一寸とした旅行なら良いのだが、本格的に宇宙空間或いは月や火星で暮らすには、未だ未だ解決しなければならない事柄がある。いや、有り過ぎると言うべきだろう。

 大体からして、地球上である程度の広さの閉鎖環境で、内部で循環自活する実験すら成功していない。空気の循環は不要と言う有利な条件なのにだ。水の循環活用で最初に躓くらしい。

 月や火星には固体化した水(詰まり氷)の存在が確認されているらしい。水はそれで補えるかも知れない。だが空気はない。火星には地球の0.6%(!)の大気があるが、96%がCO2である。それを分解して酸素を取り出す技術が成功したらしいが、表で散歩は無理だ。月や火星で生活するには、シェルターに入らざるを得ないのだ。

 巨大宇宙コロニーを造ったとしたら、もっと課題が増えるのは、氷やCO2の存在すらない事に依る。完全循環環境を手に入れる迄は夢物語なのだ。

 従って(今の処)月や火星に基地を造ったとしても、人類が第二の住居を手に入れたのではなく、資源採掘の基地としてだろう。

 地球は途轍もなく完璧な循環系である。但し現在は、である。かと言って環境保全派の諸君と同じ声を上げる気はない。CO2増加が諸悪の根源だと言う科学的根拠は示されていない。政治力学でそう結論付けられている。それに”地球温暖化”だって科学的根拠は示されておらず、氷河期に向かっているとの見方も有力だ。政治力学が決めている。

 宇宙旅行が(今の処)人類の限界なのでは。第二の地球を求めるなぞハードルが余りに高過ぎるのだ。映画の中のお話と考えるべきだ。地球に住めなくなったら皆で一緒に滅びれば宜しいと、あたしは考えている。人類最期の一人になるのは嫌だけどね。

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