2023年1月14日土曜日

閑話 その三百九十三

 

 

 今年の初登山は一昨日の高取山だ。何だってんだよー、バカ!とのブーイングは尤もですが、喘息持ちなので丁度良いのだ、えっへん。ヘヘヘ、他に威張る事がないもんでつい。

 呼吸困難にならない程度に頑張って里湯迄二時間二十四分、まあまあですな。好天で寒かったが、汗だらけでした。

 稜線への階段では筋力の衰えを覚えた。弘法山ばかり歩いていると高取山がキツくなる。高取山ばかり歩いていると塔がキツくなる。至極当然な成り行きだ。

 頂上には初老の男性が一人休んでいたので、あたしは一寸と離れて一服つけていた。これでも気を遣っているのですぞ。するとその男性がリュックを背負ってやって来て、にっこりと微笑んだ。あたしは「ゴルフ場に降りるんですか」と聞いた。「いえ、弘法山へ行きます」「それなら真逆です、あっちへ真っすぐ行って下さい」。

 危ない処だった。彼が無言で通り過ぎたら声を掛けなかっただろう。するとゴルフ場に飛び込んで慌てる事になる。山では何気ないコミニケーションが大切なんです。下山に掛かって間もなく彼を追い越した。無事に弘法山に着いた事でしょう。

 山中は行き交う人が多かった。中高年が主だが、たまに若者もいる。秋冬春は人気の山になったんですなあ。夏は蛭が多くて駄目なのが欠点だけど。頂上の木を多少切って展望を確保すれば、相当の人気になるだろうに。今位があたしには丁度良いんだけどね。

 念仏山から富士山が見える。高取山頂上から見えたら良いのだが、前項の理由で「これで良いのだあ」。

 里湯で湯に浸かっていると脚に負担が掛かったなと感じる。話になりませんなあ。こうして衰えて行くのです。

 何て新年早々諦めててはいけない。多少は回復できるのだから、回復しましょう。

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