2022年10月24日月曜日

休題 その四百四十六

 

 妻と小田急に乗っていると車内アナウンスが聞こえた。「ネクストストップ イズ エビナ。ライトサイドドアー オープン」あたしは妻と顔を見合わせた。こりゃひどい、カタカナをその儘読んでるんじゃないか。外国人には通じないな。と、二人で喜んだ。

 以前は、英語放送は録音した女性の声を流していた。小田急は何をトチ狂ったか車掌にやらせる事にしたらしい。国際線に応募する気ではなかったろうから、英語が不得意な車掌がいても極当然な話で、業務命令とあらば致し方なしとカタカナ読みになったのだろう。それを喜んでいた我々夫婦も人が悪い。その後に乗った時の車掌は結構流暢で、これなら合格だなぞと偉そうにのたもうのだった。

 先日、弘法山へ行く為急行小田原行にのった。え、又弘法山! そうなんですよねえ、もう蛭も出ないから他所へ行けば良いのにさあ。ま、その話は置いといて、メキシコ系らしい男性が「小田急相模原?」と三十代男性に尋ねている。男性がOKと答えたのであたしは席を立って「ドントストップ ネクストチェンジチェンジ」と言って席に戻った。

 何じゃこれは、あの車掌を笑う資格なぞ微塵もない。モロにカタカナじゃないか。尤もあたしは元々英語は大の苦手、これだけ言えただけでも上等って水準なのだ、えっへん。

 メキシコ系と男性は何か話している。これで無事終了かと思ったら、相模大野に着いたらメキシコ系が目の前の座席に座った。男性は降車したらしい。思わず立ち上がり「ディスイズエキスプレス ドントストップ チェンジ!」と言うと慌てて下車、扉が閉まって発車である。

 彼は「ネクスト」と言ってたから次だと教わったのだろう。だが急行なので停まらない。教えた男性は小田急を良く知らんのだろう。結果無責任な教え方になった。それは良いので、あたしも見事なカタカナ英語だったって下らない話です。

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