2022年10月12日水曜日

休題 その四百四十五

 

 今日昼迄図書館の仕事をして、箱根蕎麦でも食べて帰ろうと駅近くへ来たら、同年代か一寸と若い男性が「久し振りだなあ、ナベさんとは会う?」と話しかけて来た。凄く親し気でモロ青森訛り(岩手かな?)そのもの。はて誰だろうと考える。「ナベさんって?」「渡辺さんだよ」。渡辺さんは知り合いにいる。「たまに会いますよ」。

 彼はマスクを顎にずらせて顔を出すが分からない。あたしもマスクをずらす。彼が「元気そうで良かった、全然変わらないなあ」。今更どなたですかとは聞けない。コーヒーでも飲もうと言う。用があって急いで帰らなくちゃならない、と答える。「コーヒーなんて何杯でも御馳走できるのに」と彼はポケットから分厚い札束(厚さ3cmはあった)を出す。

 そんなもん出しちゃいけない、と手で制して彼と別れて箱根蕎麦へ行った。一体誰だったんだ? 彼の勘違いだとは言い切れない自分がいる。あたしが全く忘れてるかもなのだ。それじゃ廃人だって? ほぼそうなの(涙)。

 彼の謎は置いといて、記憶ができなくなった事は人後に落ちない。その癖何十年も前の多分一度しか読んでない台地名「稲郷山」が突然蘇ったりする。御同様の方も多いんじゃないのだろうか。

 二冊買ってしまった本が三組あった。台所の前に立って、何しに来たんだ?そんなの並べ立てたら限(きり)がない。良い部分もある。前読んだ本も新鮮に読める。忘れてるので。映画も何度も楽しめる。途中でデジャブ感には襲われるけどねw

 惚けなんだが、仕方がないものだろう。のんびり暮らしてるんだ、惚けもする。惚ける間もない生活はあたしには無理だ。朋友のKjは宮崎県の責任者で赴任しているが、彼には惚けてる暇なんざ全くなかろう。

 ボチボチと仕事して、酒(焼酎なんだけどね)飲んで、元気でいるとしましょう。

0 件のコメント: