2022年8月24日水曜日

休題 その四百三十七


  産経新聞に「ウクライナ侵攻から半年」とあったが、侵略が正しいのでは? 厳密な定義はされていないらしいが、他国家を支配下に置く目的だったのだから、侵略だと思う。歴史が判断を下すだろう。

 戦線はほぼ膠着状態になった。NATO諸国の間にも、支援に濃淡がはっきりと現れて来た様だ。東欧諸国はハンガリーを除いて積極的支援を続けているが、独仏は及び腰になって来ている。最初からその傾向はあったが、戦いが長期化するに従って明白になりつつある。

 地理的要因は大きいだろう。ロシアと直に接していないのだから。特にドイツはロシアに資源を依存しているので、好い加減に手打ちしてくれ、と思うのだろう。

 ロシア(或いはソ連)の支配下にあった国々は、もう二度とあんな思いは御免だとの思いが強いので、全力でウクライナを支援しようとするって事なのか。自由自主性を奪われた国民はどんなにみじめなのかを知っているのだ。命を懸けても守るものを知っている。

 勿論ロシアが悪いが云々、と前置きをつけて停戦そして話し合いを唱える者が増えた。日本にもいる。前に橋下徹を取り上げたが、彼の様な論調だ。

 悪いのは侵略者のロシアである。強盗団が村に入り込んで戦いになった時に、強盗団は悪いが抵抗するから無用な血が流れるのだ、話し合って出血を防ぐべきだ、と主張するに等しい。しかも他の村の奴がそうのたもう。馬鹿野郎が黙ってろ、と言うしかない。

 ウクライナは精密兵器を使ってロシア軍の軍事施設を叩いている。ロシアは無差別攻撃でウクライナを破壊し続けている。これは援助の有無の結果なのだが、双方傷を負う。しかしロシアが撤退するしか解決策はないのだ。

 戦いは未だ未だ続くだろう。双方とも引く訳には行かないのだから(ウクライナは自国を守る、ロシアはプーチンの首が掛かってる)ので。ウクライナ国民に被害なかれと祈るばかりです。

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