休題 その四百三十五

 

　暑いので他愛もない話を。え、何時だって他愛もないぞって？　それを言わないのが大人ってもんでしょうが。ぐっと堪えてお付き合いしてくんろよ。

　夢の中で大声上げたり怒鳴ったりしようとしても声が出ない、そのもどかしい経験は皆さんも覚えがあるでしょう。

　あたしも無礼な奴を怒鳴りつけたくとも声が出ず、必死に声を出したくて足掻く。たまに首尾良く大声が出て、自分の声で目が覚めちまうｗ　多くの場合はウーウーと唸っているのだと想像できるのだ。あー、もどかしい。

　先日妻が、そのウーウーの声が思う様に出ない発声で何か言ってる。よく聞くと「これ食べても良いの？」と一生懸命言っている。何だこりゃあ、一体どんな夢を見てるってんだ？　まあ、その儘でしょう。

　子供か仔犬の見る夢を見てる訳だ。仔犬は食べて良いかと聞く迄もなく食べちゃうだろうから、犬の見る夢が正しいだろう。どっちにせよ良い年食った大人が見る夢かねｗ

　直ぐに静かになったので放っておいたが、きっとちゃんと食べられたのだろう。翌日聞くと全く覚えてなかった。あんなに騒いだのにねえ。

　他の日、妻がウーウー言ってる。長いので肩を叩いて「夢だよ」と二、三度言うと「分かってるよ」とはっきり答えて又ウーウーが続く。何が分かってんだかねえｗ　これも翌日聞くと全く覚えてなかった。お気楽なもんだとあきれ返った次第。

　あたしは夜中に二時間、場合に依っては三時間目以上覚めている事が良くある。その間はじっとして眠くなるのを待つ。下手に何かを（本を読んだり、ネットを覗いたり）するともう寝られないので、唯待つのです。山の中だったらウイスキーをがぶっとやる。

　地上だと上記の様な出来事に出会うので、お気楽なのは妻だけではなく、あたしもって事です。