2022年6月4日土曜日

クソ面倒な話 その九十三

 

 立件民主党が参議院選に向けて党の姿勢を表明した。ウクライナでの戦争に依って安全保障への感心の高まりを受けて、九条を守ると叫ぶのは止めて、論憲なる言葉を発明した。改憲はしないが論じようと言う事か。論じるだけ増しになった、としておこう。

 ここで九条を見ておこう。

 第二章

第九条 日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる 戦争と、武力に  よる威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

  一読して、こなれてなく生硬い文章で、読後感は「汚い」である。前文もそうだが、汚い文章としかあたしには思えない。

 ”国権の発動たる戦争”と武力を否定しているのだから、自衛権は否定していないと言う説は正しいと思われる。併し2に於いて”陸海空軍その他の戦力”は保持しないとしている。”前項の目的を達するため”と断ってはいるが、明確に戦力不保持を謳っている。

 どう読んでも戦力不保持である。それを種々解釈を加えて、自衛戦力は宜しいと強弁するしかない。さもなくば自衛隊は違憲の存在になるからだ。

 解釈で憲法を読み解くのはもう止めたい。誰でも読んで分かるのが憲法であるべきだ。行間を読む特別な能力を必要とする憲法は危険な存在になり得る。行間を読めば良いのだから、優れた行間読みが現れたら全く別の解釈も許される事になる。

 国軍を保持し侵略には断固抗戦する、と明記すべき時が来たと考えます。

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