2022年6月22日水曜日

閑話 その三百七十九


 
 小学生男子のなりたい職業、トップがユーチューバーと言うので驚く。時代ですなあ。従って山のユーチューバーもたんといる。多くは自分の歩いたコース紹介だ。つい最近も大キレット通過を見て、ヒー、怖いだよ~と怯えた。所々に鎖や手掛かりのフックが付けられていて、俺の時はこんなの無かった筈だが、と首を捻る。四十年程も昔だから、記憶が余りに遠いが、確かに鎖はなかった。

 それはどうでも良くて、丹沢の遭難を扱う番組(?)があった。何年のデーターを元にしたかは忘れたが、バカ尾根でも七件のSOSがあって、そのうちの三件は重症だ。その現場に行って原因を探ると言うものだった。

 バカ尾根で重症? 知ってる人は皆そう思うだろう。何であんなに整備された登山道でって。結論を言えば、三件共下りで起きている。滑ったか躓いて転んだが転び方が悪かった(或いは運が悪かった)為に重症となったのだ。そして時間も夕方近くになっている。疲労が溜まっていたのだろう。

 何処も一々取り上げる場所ではない。例の階段か多少のザレっぽいとこだ。結局何処でも下りは危ないってこったろう。登りで滑って転んでも、手をついて終わりだ。あ、大キレットは別ですよ、その儘遥か彼方へ行っちまう事保証付きだ。不謹慎? 失礼しました。

 残り四件は動けなくなった様だ。バカ尾根下りはバカにならんですなあ。ピストンなら未だ増しだが、中高年が表尾根から来て日暮れも近いとなるともう駄目だろう。日が暮れなくても山道は暗くなって見えない。特に下りは危なくて歩けなくなる。

 あたしはバカ尾根だったら明かりなしでも下って見せるが(おいおい本当けえ?ヘヘヘ、矢張り無理です)、普通はそうは行かない。日帰りと思ってライトも用意してなかった訳だ。

 流石に道に迷ったってえのはなかった。あそこで迷うのは狐にでも化かされなければ無理なんですよお。

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