2022年5月26日木曜日

閑話 その三百七十九


  今月五日、七十二歳の男性が弁天尾根で見つかったが亡くなっていた。初老の単独行遭難だが、登山計画書を提出していた為に発見が早かったのだ。低山なのに計画書を出すのは立派だと思う。あたしは出した事もない。そんなに心掛けが良くても遭難はする。冥福をお祈り致します。

 上の写真は余り関係がない大山三峰です。

 弁天尾根って何処だろう? 調べて見たら大山東面の尾根だった。昔々何度か歩いた尾根で、「ハイクのお誘い 大山東尾根」で紹介している尾根だった。昔々は路は辛うじてありはしたが、空白地帯で地図には記載がなかった。そして最新の地図にも記載がない。

 16500分の1と言う詳細地図ができて、東丹沢編と西丹沢編があり、合わせて二百八十コースが書き込まれている。マニア向けの傑作と言って良いだろう。あたしは持っていないが、Aが購入して見せてくれた。沢を除いて殆どの顕著な尾根は記載されている。あたしの歩いてない尾根もあるのだ!

 !を付けて驚く事ではないですなあ。自分がどんだけ分かってると思い込んでいるのやら、自意識過剰無根拠な自信とはこの事です。

 天神尾根と名がついた限りは、マニアには(あたしも含めて)魅力的なコースな訳だ。「ハイクのお誘い」を読んで貰えば分かるが結構曲者である。標識や固定ロープは確かにある。そこは昔々とは違う。でも、落っこち易いのは変わらない。

 遭難した男性が、その地図に誘われたかどうかは不明だ。元々そう言う趣味の人(あたしが様な)だったかも知れない。その手の者は登山計画表は提出しないので、何らかの情報を元にしたと考えるのが妥当だろう。単なるあたしの考えだけどね。

 登山道がない尾根でも踏み後はあったり、弁天尾根の様に道標迄あったりする。それを克明に紹介するのも良し悪しです。あたしの「ハイクのお誘い」もダメかなあ。

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