2022年5月13日金曜日

閑話 その三百七十七


  仙ノ倉でひどくバテたので、恐る恐る弘法山へ行って見ました。その前の弘法山では酸欠状態に陥ったので、本当に恐る恐るだったんですよ。全くもって登山者失格ですなあ。

 数日前の快晴の日、春霞ではあるものの、大山も塔も柔らかい緑に覆われているのが見えて、丹沢の春そのものの一日。年配者中心だがハイカーも大勢繰り出していました。

 急がない、を心掛けたお陰で酸欠状態はなし、取り敢えず目出度い。何て弘法山で言ってる時点で、もうダメじゃん。モロに里山歩きなんだもんねえ(涙)。

 まあ仕方ない、自信を完全に失ったんだから、一歩づつ戻る事を考えよう。やがて塔にも登れる日が来るだろう。そんな精神状態なので塔が遥か遠くに見える事よ。

 里山歩きは快調、息苦しさも薬が効いていると見えて感じない。薬とはいつの日か縁が切れるのだろうか。まさか一生って事はないだろうが、当分は頼らざるを得ない。

 何時もの感想になるが、行き交う人々の服装装備の確りしてる事に感心する。あたしは倅のお古の汚いシャツにスニーカー、背にはアタックザック。そこらの汚いおっさんだ。皆さんはどこから見ても立派なハイカー。歳なぞ関係なくお洒落です。

 新緑は良い。其処が里山だって新緑は良い。あんなに柔らかい緑はこの時期のみ。その下を歩けるのは相当幸せだ。今が丹沢で一番人出が多いのも当然なのだ。因みに一番人が減るのが真夏だそうで、アルプス等の高山なら搔き入れ時なのに、中級山岳では暑くて敬遠されるのだ。1000mを越える稜線なら涼しいのだが、其処へ登る迄が凄い。下から熱気、上から太陽、逃げ場がないの。

 秦野駅から里湯へは何時もなら一時間半だが、一時間四十三分掛けて歩いた。思ったより歩けた。荷物がないし里山だし。少し自信を取り戻したかな。(それじゃあ全然ダメじゃん!)

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