2022年5月10日火曜日

休題 その四百二十三

 


 前章でロシアがウクライナで戦術核を使用すれば、アメリカはベラシールに核報復をすると書いた。これはクリミア半島がロシアに奪取された時に、ロシアの戦術核にどう対処するか検討された時の案だった様だ。大統領はオバマ氏、副大統領はバイデン氏の時だ。

 その案が未だ生きてるかは別にして、明確に読み取れるのは「核を打ち込んで良いのは核を持たない国に限る」と言う鉄則だ。

 ウクライナが核保有国なら、ロシアは核使用を躊躇うだろう。必死の核反撃を受けたくはないだろうから。併し、英露の説得でウクライナは核を放棄した。英露がウクライナの安全を保障したからだ。保障なんて全く当てにならないもんでありますなあ。

 唯ロシアの同盟国と言うだけで、突然核攻撃の対象となったベラルーシ、余りの理不尽さに怒り狂っても当然だ。ひどい話である。ベラルーシに何の罪があるんだ! 考えられる理由は一つのみ、ベラルーシが核武装していないから、って事になるでしょうが。

 詰まり核武装してない国は核攻撃されて、別の核武装してない国が核報復を受けるって事だ。ロシアがベラルーシへの核攻撃への報復を考えたとすれば、日本がターゲットになるのでは。核武装してないアメリカの同盟国だ、持って来いではないか。アメリカが日本の為に全面核戦争を決意するなんて、どう考えても無理な話だ。

 あたしの貧弱な考察だが、これからは核保有国は増える事はあっても減る事はない。核がなければ核攻撃を受けるかも知れないから。なんの関係もない国でも、訳分らんうちに核攻撃を受けるかもですよ。

 テメー、やりやがったな、テメーの隣の家に火をつけるぞ! 上等だ、オメーんちの裏の家の奴を〇ろしてやらあ! って時代になる訳だ。

 核廃絶はどこに行ったのだろうか。あたしの考察に間違えがあれば是非教えて下さい。

0 件のコメント: