2022年1月29日土曜日

閑話 その三百七十二


  前の閑話でチェーンタイプの軽アイゼンの話を書いた。次女がプレゼントしてくれた。前にの物が小さくてどうにもならなかったと話してあったので、XLを購入してくれた。

 冬用のゴアに合わせて見ると、入らない。どやーーっと力任せに引っ張ったら、やっと収まった。バカの大足と言う程でもないのだが、靴を緩めに履く好みがあるので靴は大きくなる。これじゃあ実際に使うには苦労だ。

 その次女が輪カンを持ってるかと言って来た。冬山講習に申し込んだと言う。輪カンかスノーシュー持参だそうだ。ふーん、輪カンなんて未だ生きてるんだ。スノーシューは嵩張るので輪カンも残っているらしい。

 で、探したがない。キスリングと背負子はあったんだけど。思えば輪カンは一度も使った事がない。持って行くだけだ。この先も使わないと見て、引っ越しの時に捨てたのだった。単独行者が輪カンを使うって、あたしにはヤバい状況なので、当然の判断だったのだ。

 輪カンがなくとも何とかなるらしいので良かった。「雪洞コースにする」と言うので驚いた。雪洞コース、テントコース、ツェルトコースがあると言う。「土方になるつもりか、雪洞なんか掘るのは好き者だけだ」「だって、加藤文太郎は雪洞だし」「時代が違い過ぎる」とのやり取りの結果ツェルトコースになったのは目出度い。ツェルトコースで偉く寒い思いをするのも立派な勉強である。あたしの冬山もツェルトで始まったのだから。

 ネット山岳会では登山技術を教えてくれない。その代わり各種講習がある様だ。勿論商売になるのだから、需要はあるって事ですな。その手の山岳会はあたしが様な古い人間には頼りなく感じられるが、時代ってもんでしょう。中高年の遭難を見ても、良く知り合った同士で行って駄目になるのだから、ネット山岳会だから悪い、とは言えまい。

 処でキスリングと背負子はどうしようか? 絶対使わないだろうし。

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