2022年1月23日日曜日

休題 その四百六


  相変わらずウクライナ国境に十万のロシア軍が展開している。極東から移動した軍がベラルーシで、現地軍と合同演習を近々開始するそうだ。詰まり、ロシア地上軍の三分の一がウクライナを包囲する訳だ。

 ウクライナ侵攻の準備は完成しつつあると考えるのが正しいだろう。プーチン大統領が積極的になったのは、バイデン大統領との会議の後だ。私見だが、バイデン大統領から弱腰”を感じ取ったのではないか。これなら行ける、と思わせる何かを。

 既述だが、ロシアが脅威に思っているのはNATOの東方拡大だ。それがウクライナに及べば、もろにロシア国境に接する事になる。多分NATOもウクライナ加盟には不賛成では。ウクライナがロシアと紛争になれば、自動的NATO自身の紛争になってしまうからだ。そんなリスクは御免だぜ、が本心だろう。

 ロシアとウクライナは民族的にも言語的にも宗教的にもほぼ同一である。ロシアの起源は、キエフ・ルーシ大公国、詰まりウクライナである。ロシア(プーチン)としては、是非ともロシアの強力な影響力の元に置きたい。その為には武力行使も辞さないのだろう。

 欧米はウクライナに武器の提供を積極的に行い始めた。時間を置けばウクライナが強くなる。攻めるなら今だ。バイデンも軍事介入は選択肢にないと言っているのだし。

 このバイテン氏の発言は軽率ではないか。ウクライナは未だNATO加盟国ではないので発言自体は正しいのだろうが、プーチン君をその気にさせるだろうが。矢張り多少惚けているとの噂は本当の様だ。

 事の成り行きをシナは注意して見守っている筈だ。対ウクライナのアメリカの動きは、対台湾の動きにかぶさるからだ。そして、ウクライナ問題で協力を求められている日本の動きにも注目してるだろう。ウクライナは遠い出来事ではない。日本と台湾にも深く関わるのです。

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