2021年11月22日月曜日

休題 その三百九十四

 

 妻はファックスが文字を送ることがどうにも不思議でならないと言う。その癖テレビの画面には疑問を持たないらしい。そんな妻を笑えなくなってしまったですよ。量子コンピューターを分かろうとして玉砕すますた。前に書いたかな? 忘れてもうたから又書こう。ダブってたら御免くんしょう。

 分かろうったって専門書なんざ読めないし、読んでも理解不能だ。あたしが科学知識を仕入れるのは主にブルーバックス。講談社の新版で「科学をあなたのポケットに」が売り文句。売り文句の通り尻ポケットに入るし、そこそこの専門性もある。

 竹内繁樹氏の解説書だが、分かった気にさせるのではなくてある程度分かって貰う、がコンセプトだった。うーん、明らかに選択を間違えた訳だ。若く柔らかい頭だったら、多少理解できなくとも丸ごと吸収するものだが、老いて固い頭では一つ理解できないとその周りから離れられず、結局何もわからなくなっちまうだよお(涙)。

 ”重ね合わせ”が根本原理とは承知しているが、その先に進めず討ち死にであった。リサ・ランドールの超弦理論でも玉砕したが(これは記述の覚えあり)、今回もである。

 新しい物に興味は持つべきだ。興味を失えば化石人間になるだけなのでね。唯、新理論を理解する事はできなくなったってこった。そう言うもんが実用化したんだな、量子論がコンピューターにも活用される時代になったんだ、ってえのが限界なのだろう。

 それで充分生きていける訳だ。妻だって、ファックスを不思議がり乍らも何不自由なく暮らしているでしょうが。

 一寸と量子力学には変に興味があったので、玉砕する羽目になった。あたしに理解可能なのはクオーク迄なのだろう。それ以上は立ち入れない領域らしい。今度は分かった気にさせてくれる本にします。

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