休題 その三百九十二

　PCR検査をしたと嬉しそうに書いた。風邪で医院に行ったら、無理やり受けさせられたのだ。その風邪が治らない。

　もう半月は咳が続いている。若い頃によく罹った気管支炎の咳に酷似している。当時はどろーっとした”カンテン注射”で一発に治ったもんだ。やけに痛い注射でした。

　最初の医院で五日分の抗生剤や咳止めを処方してくれたが、治らない。薬が切れても暫く放っておいたら、昼間でも咳が出始めた。今回の場合は夜寝ると咳き込み、小一時間咳が続くのだ。止めようもない。咳が勝手に飛び出て来るのだから。

　土曜日にシルバーの仕事中に咳き込み始めた。これはやばい、他の人が怖がる。幸い一人の時だったが、ちゃんと治さなくっちゃいけないなあ。

　近所に内科外科クリニックがある。変わった医師で、正月三日間と毎月一日だけが休診日なのだ。数年前迄は正月の元旦だけが休診日だった。あたしは行った事がなかったが、妻がたまに行くので話は聞いていた。そりゃあ頭が変な医者だよ、と驚いたが、今度は自分が行く事になった。日曜もやってるので。

　幸いな事に頭が変な素振りはなかった。喉を一寸と診て「風邪ですね」と処方箋を出してくれた。調剤薬局は斜め前にある。可哀そうに、その薬局もクリニックに付き合って殆ど休みなしだ。

　朝昼は漢方一袋に錠剤五錠、夜はそれにもう一錠増える。薬で腹いっぱいになりそうだよう。その薬も今日一杯で終わる。咳は余り治まらない。眠くなる薬も入っているので何時でも眠い。

　明日又行って薬を貰うしかなかろう。少なくとも咳はある程度抑えられているのだから。小一時間の咳き込みが十五分位になっているのだから上等だ。歳の所為でか、風邪も簡単には治ってはくれませんなあ。