2021年8月31日火曜日

閑話 その三百六十五

 


 ラベルに間違いがありますなあ。”塔に着かない”は塔を目指しての事で、これは花立が目的地なもんでね。に空白を開けずに山へ行って貰う為に、前回から花立を目的地にした訳だ。気分的には凄く楽になるんです。

 渋沢で予定の一本前のバスに乗れた。そう混んではなく立ち客は十人程、前方に何だか変なおっさんがいる。帽子にマスクって、分からなくさせますなあ、でした。彼は一本遅れたので同じバスになったのだ。

 結局二人で歩き出し、抜かれまくって極たまに抜く。時々日が射すが、何たって蒸す。夏の丹沢が一番空いているのはこの為だ。

 あたしが汗を垂らして登るのだから、汗かきのはひどい有様だろう。普通は堀山の家迄ワンピッチだが、一本松上を少々行った所が音を上げて休憩。こりゃあ大分参ってるぞ、花立は無理かな。

 はウーハーと呻き乍ら駒留階段を上り、堀山を越えて登りにかかった所で、あっと叫んで立ち止まった。両足の太腿が一遍につったと言う。珍しい事だ。普通は片方ずつつるもんなのだ。感心してる場合ではない。何とか堀山の家迄は登って、当然引き返すことにした。900mlのポカリスエットをひたすら飲んでいる。

 登りに苦しむ限りは下りにも苦しむ。彼も一生懸命下った。三叉路で小休止したら脹脛がつって痛がっていた。大汗と筋肉の弱りが原因だろう。六十を越すと、メンテを続けなければ機能を維持できないってこってす。

 里湯に入ってハイボールを買って、喫煙所で一杯やる。菅内閣の支持率が下落を続けるのは、こんな馬鹿な事やってるからだと毒づく。風呂上がりに一杯やると感染するのか?

 はとうとう花立にも着けなくなった。昔のA状態である。Aはその後リハビリに励んで立派に更生(?)した。にも頑張って貰いたいが、無理に連れ出すしかないですな。

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