2021年8月19日木曜日

閑話 その三百六十四

 


 なっがーい雨もやっと終わって、昨日は久し振りにお日様が拝めた。昨日の秦野市の天気は曇り時々晴れの予報なので、それならばと塔を目指した。

 電車から見る丹沢は黒い雲に覆われていた。他は青空と白い雲である。黒い雲ってまずいんでねえけえ。ピンポーン、まずいです。

 一番バスは空いていた。登山者は十人余り、珍しくも中年が中心だ。七十代は二人位、三十代も二人位、あとは中年の諸君。

 歩き出すと僅かに雨。直ぐ止む。さっき迄大分降っていた様で路には水が流れている。そして時々降る。堀山の小屋に着いた時にも結構降っていて、軒先で休む。

 直ぐに三十代の男性が登って来て暫くスマホを見ていたが、スパッと下山して行った。雨の様子を検索して諦めたのだろう。

 あたしは吉沢平迄は行こうと歩き出す。下山する若者達と擦れ違ったが、がっちりと雨具を着ている。うーん、上に行く程本降りって事か。吉沢平ではザーッと来て、折り畳み傘を取り出して下山である。

 降ったり止んだりしつつ大倉に戻る。ぐちゃぐちゃになった地下足袋を洗っていると蛭が付いている。左足も一ヶ所食われていた。クッソー、気付かなかった。

 バス停に戻ると四人の学生と二人の中年と言う変わったパーティがいた。中年のリーダーが蛭チェックを促す。あちこちに蛭が付いていて騒いでいる。「お、ここにも小さいのがいる」とリーダーが手で摘み、相手の顔に付けようとすると、彼は慌てて逃げる。思わず笑ってしまったですよ。

 その間にザーッと降り出した。丹沢の天気は秦野市の天気予報には拘束されないのですなあ。見つかった蛭はリーダーのスプレーで退治された。蛭専用スプレーなのか。聞けば良かったのだが、他人が口を挟むのを遠慮してしまった。結局雨の馬鹿尾根でした。

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