休題 その三百七十六

 

　先日妻と熱海に行って来た。非常事態とは言うものの時期が時期、値段はやけに上がるし、大体からして空きがない。探して見るもんですなあ。値段もそう上がってなく空いた部屋のある宿があった。住所は伊豆山、一月一寸と前に崩落の惨事があった所だ。

　伊豆山ったって広いのだからそこにした。結構客はいた。皆若い。子供連れも多い。あたし達が最年長だ。夏休みにわざわざ年寄りは出かけない、ってこってしょう。

　隣町の湯河原はアルコール禁止だが、熱海は静岡県だ、夕食の飲み放題に加えてロビーではビールだワインだ焼酎だと好きに飲める。おでんや点心的つまみも用意されている。直ぐ隣の神奈川県とは偉い違いだ。

　何度も書いて申し訳ないが、アルコールを禁止したって武漢肺炎は治まるまいて。宿や飲食店が打撃を受けるだけだ。何馬鹿やってんだか、としか思えない。

　崩落現場は宿からそう遠くない場所だった。その影響は温泉に出ていた。かけ流しの湯が止まっていた。為に温泉は多少濁っている。多分給湯パイプがやられたのだろう。これは大分悲しかった。

　大勢亡くなり、多くの家が流されたのに、続報が極めて少ない。完全に人災だろうに、追及の話が出ない。ソーラパネルの話も出ない。利権が複雑に絡み合っているからけえ、と疑ってしまう。

　盛り土を許可以上に積み、しかも産業廃棄物迄ぶち込んでいたのだから、関係者は一斉逮捕で取り調べの案件でしょうが、死者が大勢出ているのだ。まさかうやむやにしようと誰かが考えてるんじゃないのかな。マスコミが踏み込まないにも訳がありそうだ。ソーラと言う虚構は絶対守ると言う事かな。

　と、一人判然としない気持ちで飲み放題をやってるうちに、すっかり酔っぱらってしまった。酔っぱらいは駄目ですなあw