2018年10月3日水曜日

山の報告です その七十三



 宝剣、中岳、木曽駒も大分遠くなった。写真はガスの湧く前のものです。
 森林限界を超えているのは此処将棋頭山から北へ暫くの稜線迄で、先に見える茶臼山は樹林の山だ。
 南アルプスは、雲海が盛り上がって所々しか見えなくなってしまった。でも良いのさ、雲上の稜線歩きを楽しめたんだからね。
 這い松の脇や岩の横に色付いている植物が目立つ。へへへ、名前は知らないんです。何せ草花に滅法弱いもんで。写真は撮れるので撮っておきました。

 
 直ぐ下に西駒山荘がある。周りのベンチに何人かの登山者が休んでいる。真っ直ぐ下る路はなく、さっきの分岐へもどらなくちゃならない様だ。結構戻らされるぞ、面倒っちいなあ。ならば北へ稜線を行けば、嫌でも小屋からの登山道に合流する筈だ。
 休んでいる単独の青年に聞いた。「稜線伝いに行けば登山道に出れますかね」「あ、御免なさい、私はそっちから来たんですが、それは分かりません」。彼もピストンか、やるもんだね若者よ。「そう言えば、冬ルートって標識がありました」。
 それだ、登山道は巻き道なので、当然乍ら冬は稜線通しがルートになるのだ。若者に礼を言って稜線を歩き出した。
 這い松を避けつつザラザラな斜面を行ったり、岩を伝って登ったり下ったり、五分もしないで後悔した。戻って登山道を歩いた方が余程楽だったなあ。相変わらずのバカで、我乍ら呆れる思いであります。
 たまにマーカーが有るのが救いだ。這い松に踏み入る処にはマーカーが乱打して有った。極めて分かり辛いってこってす。
 小さな広場で登山道に合流した。其処から少々下ると樹林帯に突入、雲上のプロムナードとはお別れなのだ。何度も書いて何だけど(何?)天気が良くて良かった。(続)

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