2016年9月2日金曜日

閑話 その二百一




 前回の閑話の写真を見直すと、成程、結構な斜面に張ったもんですなあ。もっと平らに思えたんだけど、こりゃあひどいわ(笑)。
 今回の写真は翌朝の檜洞丸。
 夜中の宴会と書いたが、何、寝るのが早いので、二十時から二十三時半位なもんだ。里なら普通の宴会ってこったね。
 斜面のテントでの宴会、それもたまにジャーッ!と水が網戸に掛かる。ペンチレーターに溜まった雨水が零れ落ちるのだ。此れは幾らペンチレーターを外に出しても無駄で、定期的に繰り返した。夏だから良いやい。
 酒はたっぷりだ。バーボン、日本酒、缶チューハイ、焼酎と勢揃い。
私「こんな豪華なテント生活してる奴、居るかなあ」
Y「居ないって、皆さん慎ましいよ」
 そうなのだ。オートキャンプは別にして、我々の贅沢は立派なもんなのだ。水と酒とおつまみをこんなに運び上げる馬鹿は滅多に居ない。結果、足がつって中腹で幕営とは、本末転倒も甚だしいと言える。
 でも、其れで良いのだ。必死こいて大室山のピークを踏まなければならない義理は無い。もっと正直に書くと、宴会が目的になった、と言っても間違いでは無い。そして、其の方針も決して間違っては居ないのだ。
 上越国境縦走の頃から十余年を経た。体力は急激に落ちている。山の登り方も変わるべきなのだ。「嗚呼、中高年よ」で述べたので、繰り返しはしない。
 で、再度「おやすみなさい」となる。Yはあっと言う間に鼾をかき始める。私は寝つけない。何十年も繰り返して来たパターンだ。
 それにどんどん落ちる。下にだけでなく、Yの方向にも落ちる。詰まり、Yは落ち切って安定して居るのだ。羨ましい奴!
 そのうちに何と無くウトウトを繰り返すと、朝の気配となる。雨音は止んだ。ラキー!
 続きます。

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