2016年9月26日月曜日

休題 その百七十七




 二年前の暮の二十七日にToを連れてYと三人で塔へ登り、下り途中でコーヒーを沸かして飲んだ話はした。
 其の時に、次は表尾根をやろう、と話が決まった。そして二日後に救急車で搬送、緊急手術の騒ぎに続いて、大晦日の死にかけ騒ぎで表尾根は遥かに遠いコースになった。
 でも、高取山ぐらいでも山は山、行かないか誘うと行くと言うのでYと三人で伊勢原で待ち合わせた。本当はAも参加予定だったのだが、寝過ごしちまったのでパー。
 朝から結構降って居る。大山へ登る六人位のパーティが行く。家を出た時から考えて居た案を提出した。
私「雨がこうだから、弘法山コースに変えるのはどうだい?」
To「どっちでも良いけど」
 Yは兎も角Toを雨の中歩かせるのは気の毒だ。Yは慣れきって居るので全く検討の外で有る。で、極低山コースになった。
 あたしはビニール傘をさし、二人は雨具を着込んで居る。おいおい、そんな格好だと汗でビショビショになるぞ。
 権現山迄は、無い様で結構有る。夏なんざ一汗かかされる。展望台に着いたら、四人の若い女性たちが休んで居た。雨の中の物好きも、割と居るもんで有る。
 案の定、YもToも雨具を脱ぐとビショビショだ。勿論自分の汗で有る。傘をさして来れば良いのにさ。
 割と景色は見える。山は全く見えないけど。冒頭の写真は晴れてれば見える塔ヶ岳の姿で有る。
 下を行く小田急の車両が小さく玩具の様に見える。Yは車中から見える此の展望台を、ず―っと仏舎利塔だと思って居たそうだ。確かに山頂の白い建物(の様に見える)だか理からぬ処では有る。
 小休止してから出発。雨は小止みになったり降ったり、一日こんなもんだろう。(続)

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