2016年6月3日金曜日

閑話 その百九十四




 す、と馬鹿尾根に出られたのは途方も無く嬉しい。暫くの支尾根登りを覚悟してたもんで。ガラガラザラザラから急に登山道だ。何て歩き易いのだろう!
 ゆっくりと登った。どんどん登山者が来る、上からも下からも。皆さん綺麗な格好だ。我々はと言うと、モロ泥だらけ。あたしの地下足袋なんざ泥細工にしか見えない。
 良いのさ無事に尾根に出たんだから、汚いなんて何でも無い。山登りの目的は無事に帰る事だ。 ??? だったら最初から行かなければどう? そうねえ。。。。
 難しい話は置いといて、堀山に着いた。何時もの所へテントを張る。地べたが平なので極めて快適に張れた。
 テントの中で乾杯! 一寸と体を変に動かしたらつった。何時もはYがつって騒ぐのだが、今回はあたしだ。
 太腿の表裏、脹脛、足の甲、それも左右同時につった。一つずつなら対処の仕様も有るが一篇では処置なしだ。伸ばせない曲げられない、唯々痛くて無言で耐えた。十分以上は続いた。いやいや痛いの何のって。
 情ねえだなあ。沢登りは体力を使うと言っても小さな沢だ。それでこんな有様じゃ、未だ未だ体力は50%だがね(涙)。
 つりが収まれば、飲むのだ。ワイルドターキー、サントリーの山崎、酒ならあっど。一寸と休みを入れて夜の宴会へなだれ込む。う―ん、沢登りに来たのか飲みに来たのか。
 翌朝はゆっくり起き、コーヒーを楽しみ、のんびりやって出発は七時半だ。ぐうたらした奴等なのだ。
 こんな時間にどんどん登って来る。大倉を六時半には出て居る訳だ。どうやって来たんだろう?
 鶴巻温泉で途中下車、里湯に入って又少々飲み直し。ほろ酔い加減で沢登りは終了したのでした。

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