2016年6月20日月曜日

休題 その百七十




 東京の水瓶、利根川水系ダム群の貯水量が例年の3割近くに減ったそうだ。このままだと夏場の水不足は必至だろう。いや、もう水不足は始まっている。
 降雨量が少ないので、と解説していたが、的外れだ。降雪が少なかった為、が正しい。五月に平標に行って、雪原の筈が草原になっていて驚いた話は書いた。
其の時あたしは呟いた。「こりゃあ水不足になるなあ」 例年なら六月末迄上越国境稜線にたっぷりと積もった雪が融け続け、利根川は水が豊富なのだ。
 今年は、あの調子では四月半ばにはもう雪は殆ど消えていた事だろう。従ってダムからは水が消えて行く。
 あの長大な山域に積もる雪が東京を支えているのだ。大自然の貯水所なのだ。でも、あくまで大自然だから、人間の都合に合わせてくれる訳ではない。
 大都市ほど脆いものだ。これでダムが空になったら東東京は干上がってしまう。給水車を幾ら動員しても、数百万人、昼間人口はもっと膨れ上がるだろうから、とてもじゃ無いが賄えない。
 トイレは当たり前だが水洗だ。一回に10lから15l(!)の水を流す。節水型も増えて来たけど、過半数にはとても及ぶまい。トイレの水が上水道と言うのも勿体無い話では有る。
 トイレが使用不可能になったら、仕事どころでは無くなるに決まっている。誰も出勤して来なくなるのでは?
 西東京が多摩川水系だったのは幸いだ。多少は水を回せるかも知れない。神奈川県は水が豊富だ。でも、どうやって水を運べば良いのかな。あたしが知らないだけなのだ。
 いずれにせよ、今から節水に心掛ける必要が有るでしょう。ま、普段から必要な心掛けでは有ります。

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