2016年6月9日木曜日

山と酒と飲んべ その四





 昔々、粉末の酒の元が有った。アルコールは糖で包むので、甘くなるのが欠点だとかで、直ぐに姿を消した。復活してくれないだろうか。少々甘くても良いからさ。
 希望を適えたければ犠牲を払え、世の鉄則で有る。不用と思われる物は皆捨てろ、1gでも軽くする、其れが至上命令だ!丸でNASAの世界で有る。ペイロードを増して、少しでも宇宙に運ぶ物を増やす。此れは誰が聞いても尤もな話でしょう?。
 我々と有人ロケットとの違いは、少しでも必要物資より酒を増やせ、なのだ。丸で馬鹿みたいだって? 仕方無いの、何時の間にかそうなっちまったんだからさあ。
 少々の不便は我慢しろ、寒くたって何だ、食糧も最低限だ、ちり紙一枚だって余分はいらない、その着替えも置いておけ、無くたって死にやしないってよ、其れより酒だ酒だ、酒を持って行け!!
 語るに堕ちた。
 とは言っても、矢張り物事には限度ってもんが有る。遭難の危険を冒して迄酒に固執する訳は(多分)無い。従って、ギリギリ妥当な処で落ち着くもんで有る。
“山の報告 日白山手前の東谷山Ⅱ“は越後湯沢ロータリーで一泊、鉄塔下で二泊して、二泊とも昼前から飲みだす体たらくだったが、飲んだ総量は大した事が無い。本来なら日白山へ担ぎ上げる筈なのだから、妥当な量になって居たのだ。
 山中だけだと、缶チューハイレギュラーが四本ロング缶が二本、ホワイトホース500ml、日本酒700mlショーチュー300ml、以上で有る。可愛いものだ。それでも重さは、容器を除いて3.9Kgになる。
 え、可愛くも妥当でも無いって?そうなのかなあ?アルコール度数を平均すれば15度、其れが3,9lだから14度の日本酒に換算すれば二升二合弱となる。此れは二人分で有る。一人頭一升一合弱、うーん、確かに良く飲んだもんだ。

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