2016年6月15日水曜日

山と酒と飲んべ その五





 何せ雪上の幕営で二泊、此れ位は大目に見てちょーよ。なんてったて二日とも、午前中から飲んでたんだからさあ。え、其れが既に駄目?
 Yと一緒だと、つい酒が大目になるのは否めない。決してYが大酒飲みと言う訳では無い。チビチビとは飲むが量はいかない。唯、一人で飲むより二人で飲む方が楽しいので、つい、そう言う事になっちゃうの。
 では、単独行ならどうだろう。たとえば去年(平成二十四年秋)の北岳。御池小屋の幕営地にテントを張ったのだら、酒を担がなくても良いのだが、高価になるので矢張り担ぎ上げた。高価ったって其れ程じゃ無いのだが、つい貧乏根性が顔を出して(恥)。
 冷静に考えれば、高価でもなんでも無い。缶ビールが五百円、里の飲み屋と同じなのだ。山の中で有る。担ぎ上げるかヘリか、いずれにせよ手間か費用がべら棒に掛かって居る。安い!!と言うべきで有ろう。
 で、北岳の話。二泊でチューハイロング缶二本、ウイスキーポケット瓶一本、日本酒一合、以上で有る。此れこそ至極妥当だ。私がまっとうな人間で良かった。外の山を思い出しても、大体同じ量を消費して居る。可愛いもんで有る。
 人と一緒だと、ついつい喜んで飲み狂う訳なのだ。其れが分かってるもんで、酒もたっぷり用意する様になる。結局そう言う事だったのですなあ。え、さっきもそう言ったって?はい、そうです。
 逆に考えると、一人っきりのテントの中で、空き缶をゴロゴロ転がしてべろべろになってる親父は、最早病気だと判断せざるを得ない。私はそうじゃ無くって本当に良かった(ほっ)。
 単独の時は、天気が良ければ表で景色を楽しみ乍ら、ビールかチューハイをキューっと飲む。此れは皆さん同じで、山では大勢様思い思いの酒を手に、景色を見て居る。不思議とそんなに量はらない。

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