2016年3月11日金曜日

休題 その百六十四




 温泉続きです。高取山の帰りに鶴巻温泉で一風呂浴びると閑話でしょっちゅう書いている。多くは弘法の里湯で、休館日の月曜や混む土日祝は大和旅館、或いは梵天荘に入る。
 先日は土曜だった。山にも人が多い。じゃあ前回工事中で駄目だった大和旅館に行こうと決めて入った。
 驚いたのは従業員の女性が「先日は済みませんでした」と、覚えて居た事だ。妻に言わせれば「客なんて滅多に来ないからよ」だけど、その土曜日には四組の客が歓迎ボードに記載されていた。思いの外に人は来るようなのだ。
 多分滅茶苦茶古いリュックと作業ズボンと言う、小洒落たハイカーとは余りに違う格好が記憶に残ったのだろう。地下足袋なら完璧だが、偽物のトレッキングシューズだったのだ。
 偽物のトレッキングシューズってなあに? 当然の疑問で有る。見た目はゴアの軽登山靴、実態は安物の靴で防水力なんざ無い。
 おまけに底は変なウレタンなので踏ん張りが利かない。何でそんな物買うのかって? 安いからなんで、へっへっへ。それでも高取山位なら充分通用するのだ。
 この靴で路なき斜面を登るとさあ大変。何せ踏ん張りが利かないのだから、ズルズルと大苦労をする羽目になるが、自業自得ですな。
 今回は風呂場が変わった。普段は女湯が男湯になっていた。今迄の風呂は五人が限度、今度のは九人は行ける。倍近い広さだ。然も相客なしで独り占め、こりゃ良いや。
 帰り際におかみに聞いてみた。
私「風呂は日替わりですか?」
おかみ「いえ、今日はたまたまなんです」
 えー、たまたまでなければ男湯は何時でも狭い訳かい。そりゃあ無いでしょうが大和旅館さん(涙)。
 まあ狭い方でも宜しい。里湯がどうもという時には又利用させて貰いましょう。

0 件のコメント: