2015年9月8日火曜日

閑話 その百六十九




 七月に入って梅雨明け、突然熱くなったのは例年通りだ。十日に又々々々高取山から鶴巻温泉へ。嫌になる程行くが、リハなんだから仕方ない。
 やっと多少は調子が良くなったかと思ったが、暑さにやられちまったぜ、全く。水を被ったようにビショビショ、蛭にも喰われた。尤も極小さい奴で、一寸と出血して終わり。
 ガックリ疲れ温泉では貧血を感じた、とあるので、戻っちゃったかとがっかりした事だろう。でも暑かったんでね。
 凝りもせず、半ば過ぎに同じルートを行く。但し栗原行きのバスを利用し、女学院では降りずに自由乗降区間なので、一番近い所で降りる。これで十五分ちかくは短縮出来た。歳なんだし病み上がりのリハなんだから、此の位は許容範囲だろう。
 随分アブローチが短縮されたものだ。何で今迄そうしなかったのかなあ。あたしの降りた所で出発準備をしている人達を見掛けていたのに。無精だから? 違うでしょうね。
 風があったのが救いだった。頂上でお握りを食べていると中年の男性が登って来た。大山へ向かうと言う。今のあたしには驚異的な距離に思えて、思わず「遠いですねえ」と感嘆してしまった。
 此の日も温泉は休みだった。大和館でも入浴出来るのだが、旅館は一人では何となく敷居が高くて。そんなんじゃ駄目なんだけどね。
 末近くなって、まったりと弘法山から鶴巻温泉を目指した。こりゃあ楽で良い。暑い時は此れに限る。蛭の点検もいらないし、がっくりとも疲れない。ま、里山だから。
 唯、此の日は土曜日だった。山道も人が点々と続く。温泉は満員。カランも順番待ちの有様だ。しまった、今日こそ大和館にしとけば良かった。後の祭りです。
 七月は以上三回。未だ未だ感は有るものの、何とかリハは続けて来たと言った処だ。(続)

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