2015年6月3日水曜日

閑話 その百五十九




 さて九月。葛葉沢の支流の堂屋敷沢に入った。またもや変な沢だ。やけに藪で、堰堤を巻く為植林道に入ると見る見る沢を離れた、と有る。戻る努力をしなかった様だ。戻っても狭くて藪なので嫌だったのだろう。
 丹沢林道へガムシャラに這い登り、尾根に取り付いて岳ノ台に登った。全く沢登りとは言えない。菩提峠までは一面のススキの原だった、と有る。
 菩提峠の少し下から又廃道に入り、蜘蛛に怯えつつ車に戻った、と書いて有る。
 思い出した。廃道と言っても車道だった。道一杯ジョロウグモの巣が折り重なり、蜘蛛がゴチャゴチャ居る処が有った。あたしゃあ蜘蛛が怖いだよ(恥)。
 木の枝を拾っては投げ拾っては投げして、巣の集団を破壊した。走り回る蜘蛛を見てぞっとしたが、通らなければならない。或る程度の突破口を造って駆け抜けた。あー、怖かったよー。
 同じ九月半ば。諸戸へ車で入った。ヤビツ峠からは点々と登山者が居た。表尾根へ向かうのだ。勿論、諸戸は人っ子一人居ない。
 営林所の横から沢に入る。詰め上げの青ザレがボロボロで、落ちかけて冷や冷やした様だ。支尾根に取り付き大山へ登った。
 突然雑踏、人また人で驚く、と有る。登山者も驚いただろう。藪を分けて汚れ果てた奴が現れたのだから。
 諸戸から大山への黒破線を下りたかったらしいが、入口が見つからない。何度もスズタケに飛び込で見た様だが、結局諦めて登山道を下った。改めて大山の混雑に感心している。良い季節になったと言う事です。
 十月半ば、Yと車で出かけ。オバケの沢に入る。別にオバケが出る訳ではないので、大丈夫なのだ。
 小さな滝が連続する良い沢だ。割と入る人も多い。其の日は我々だけだったが。何せ塔に突き上げるので、人気なのだ。(続)

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