2015年6月5日金曜日

閑話 その百六十




 オバケの沢の欠点は、頂上直下迄来るとゴミだらけになる事だ。不法投棄ではない。風に飛ばされたり、頂上から転げ落ちたりしたビニール類や紙ゴミ、ペットや空き缶だ。
 幾ら良い沢でもゴミを踏んで頂上に向かうのは、何だかなあ。でも良いさ、着いた所が塔ヶ岳、万歳、で有る。
 下りを凝った。日高(ひつたか)から南下する尾根の廃道を辿って、オバケの沢へ戻ったのだ。其の下りでYが転倒、膝を捻ったと有る。大事には至らなかった様だ。
 同じ十月、S、Kと大山東南の尾根より大山に登った。其の時濡れた笹をくぐって、Gパンを履いていたSが酷い目に会った話は、“続 大山”に書いた通り。
 びしょびしょに濡れて、偉く寒かったのは覚えて居る。GパンのSは特にそうだった。冷たいし固くなるし。其れ以来Sの装備が一新された事も書いた。
 山頂は足の踏み場もないので、一寸と下って立った侭昼食、と書いて有る。混むんですなあ大山の秋は。
 下りで又も凝った。“閑話 大山南東尾根”で取り上げた尾根を途中のピーク迄下って、支尾根を大山町へ下ったのだ。勿論路なんざないのさ♪ ドロドロになったSとKが盛んに文句を言ってそうだ。お気の毒だね~。
 さて、九月半ばで失敗した諸戸から大山の黒破線を、再度十一月末に試みている。結構あたしも(当時は)執念深いね。尤も今は、執念もクソ(失礼)もなくなっちゃたんだ。
 下ろうとして入口が分からなかったのだから、登って行けば良い。うん、良い処に気付いたもんだ。え、当たり前?
 諸戸の手前迄車で入る。当時は車を多用している。帰りに飲む習慣がなかったからと、車でないと入れない(入れるが凄く歩く)沢や尾根を狙う事が多かったからだろう。(続)

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