2014年12月3日水曜日

閑話 その百三十三




 年末になると、Yと忘年山行に出掛けるのがここ数年(十年位かな)の習わしになって居る。十二月二十三頃に掛けて居た。
 今年は年末の都合がつかず、一寸と早いが十一月末に忘年山行を挙行したのは、大いに目出度い(何が?)。
 数年前の忘年山行では、思いもしない崖登りで肝を冷やしたが、今年はそんな危険は避けて、大倉尾根で堀山へ登り、荷物を置いて塔をピストン、堀山で幕営且つ宴会と言う、健全な(?)企画だ。
 勿論、国定公園での無法幕営なのだが、既述の通り、汚しもしないし痕跡も残さないので、許容して居るのだ。へっへっへ、御容赦。
 渋沢で待ち合わせ。例に依ってYは箱根蕎麦を食べてあたしを待つ。
 処が、異常事態になって居た。大倉行のバスが長蛇の列なのだ。大昔の登山ブームの頃の様な騒ぎだ。タクシーを使おうにも、そっちも列が出来て居る。
 神奈中も臨時バスを三台は繰り出したが、捌けない。仕方無く列に並んだ。行ったバスが戻るのを待つの一手だ。
 やがて一台帰って来たが、行列は減らない。次のバスに乗れたが、ギュウギュウだ。後ろには新たに長い列が出来て居る。
 どうしちまったんだろう? ま、偶々だとしか思えない。年中こうだったら、神奈中のボーナスは偉く期待出来るぜ!
 大倉に着いたら、当たり前だが人だらけ。トイレも行列だ。初めて(ここ数十年では)の騒ぎで有る。
 我々はでかいザックを背に歩き始める。其の日の異常さはもう一つ有る。七割強が若者なのだ。中高年の姿は若者の群れに埋没して居る。大昔の様なのだ。
 当然乍ら、ひたすら抜かれる。若者のパーティがどんどん抜いて行く。ちゃんと装備を整えた諸君も居れば、如何にも山慣れない諸君も居る。スポーツ部のジャージのパーティも居る。本当にどうしたんだろう?
 堀山迄はひたすら我慢。一寸と稜線を外れれば、絶好の幕営地が有る。其処に荷物を置いて出発だ。続きます。

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