2014年12月24日水曜日

ハイクへのお誘い その四十七




 さて、気持の良い登山道を一時間程登れば鍋割山にご到着だ。わーい、やったぜ!快晴だし。
 先行した若者二人は、写真を撮って居る。あたしも何枚か撮って、即出発する。皆さんはゆっくりと展望を楽しんで下さい。
頂上からは左に鍋割峠へ向かうのだ。道標に従えば宜しい。昔はマイナーなルートで、路も頼りなかったが、今は立派に整備されて居る。此処迄やるとは、神奈川県も大したもので有る。


 地図上十五分で峠に着く。何の変哲も無い鞍部だ。さて、此処からがハイライトだ。茅ノ木棚山稜を越え、雨山峠へ向かう。
 茅ノ木棚山稜とは昔の表示だが、チトオーバーな命名では有る。地図上たった一時間の、短い区間なのだ。尤も、鍋割山稜も一時間では有るから、全く構わないとも言える。
 唯、こっちは鍋割山稜の半分しか距離が無い。その癖掛かる時間が同じとは、そう、難路なのだ。峠から小ピークに登ると、長い鎖場の下りとなる。結構長い。昔々は鎖は錆び、鎖を支える支柱も抜けて居たりぐらついて居たりで冷や冷やしたもんだが、今は鎖も支柱も確りして居るので、頼りにしても大丈夫。
 充分注意して慎重に下ろう。足元は白ザレ(玄武岩が風化して、表面が白い砂状の事)だが、見掛けより滑りにくい。
 鎖が無ければ下れないと思われる白ザレを下り切ると茅ノ木棚沢ノ頭へ登る。其処から尾根が痩せて来る。所々に鎖が掛かって居る。是非とも慎重に。尤も、ラフにどうぞと言われても、そうは行かない所なんだけどね。
 前述の通り地図上で一時間、結構冷や冷やさせられた。高所恐怖症でない人には、どおって事ないさ、だろう。あたしは高い所が苦手なんで、いやー恥ずかしい。
 雨山峠に降り着けば一安心。ハイライト部分は終了で有る。(続)

0 件のコメント: