2014年11月19日水曜日

入門の山 その二





 私は高所恐怖症だから、昔は沢とは無縁だったとは何度も書いた。尾根歩き専門だった。其れでも丹沢は男っぽい山だと感じた。奥多摩や奥武蔵と比べてだ。
 繰り返すが、良し悪しでは無く好みの問題で有る。そして(多分)丹沢を好む人が多くて、登山の入門と位置付けられたのだろう。
 其れは次に続く谷川岳やアルプスを念頭に置いての事だったのだろう。此の場合は北アルプスで、岩繋がりののは明白だ。
 奥秩父派が南アルプスを好むのは、今も余り変わらないかも知れない。岩では無く、あくまで大自然逍遥派と言う事だ。
 因みに、どうでも良いと言われるだろうが、私は丹沢から入って、奥秩父、谷川岳を含む上越国境、八ヶ岳、南北中央アルプスと近場は一通り歩いた。本来は大自然逍遥派なのでは有るのだ。
 其れは丹沢に帰る為だとは、既述で有る。丹沢しか知らないのでは、丹沢の素晴らしさを語れない。彼方此方の山を歩いて後に語るなら、多少は説得力も有ろうと言う事だ。
 で、彼方此方歩いて夫々の良さも知って、どの山もすっごーく魅力的だと痛感しても、結局“丹沢と共に”なのだ。何たって初恋の山なんで別格なの、私にとっては、です。
 丹沢の次は谷川岳って言うのは、丹沢で沢に習熟してから、谷川岳の岩場へ進むって事なのだろう。習熟出来る程に難度の高い沢が、丹沢にはたっぷり在る訳なのだ。
 いやあ、私は立派な高所恐怖症の為、岩場とは全く無関係の山登りをして来たのだ。従って、山へ入る順番なんざどうでも良いって言う情けない位置付けの奴なんです(恥)。
 本当は、丹沢の素晴らしさを語るなら数有る険悪な沢を全て攀ってからにしろよ、と言われて当然なので、私なんざが語る資格は無いのは、先刻御承知の上なのだよ~ん、ヘヘンだ。
 (入門の山 その三へ続く)

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